REVOLVER・ミツタケ「デカールの厳しいビンテージキットを作る」タミヤ 1/24 セリカLBターボGr.5
ビンテージキットに避けて通れないデカール問題
今回は42年前のデカールという事で今までになく苦戦しましたがスペアを使うことなく完成しましたのでノウハウを書き留めておきます。

・黄ばみ
古いデカールは箱の中でクリア層に黄ばみが生じてます。
対処には日光浴が効果的ですが、蛍光灯やLEDライトでの照射でも黄ばみは取れるようです。
今回は日光浴で2日、LEDライトで丸一日照射して黄ばみを緩和しました。
見た感じ少しマシになったかなと言う程度でした。
取りきれない黄ばみは貼り付け後に塗装による修正で処置します。
下地が白など黄ばみが目立つ色の時は一旦デカールをクリアでコートした上からボディ色を薄くエアブラシで吹き、よく乾かしてからデカールの文字模様部に被った塗料を尖った綿棒の先にコンパウンドをつけて削り落としましょう。
今回はカーナンバーの部分でこれをやりました。
色が合うならエナメルで修正して溶剤で拭き取る方が簡単でしょう

・割れ
古いデカールはクリア層に割れが生じて水につけて台紙から剥離する時にバラバラになります。
今回は不要デカールで試した所割れがなかったので本番は対策せずに貼っていった所、大小2枚程割れましたが粉々にはならなかったのでそのまま割れ目を合わせて貼りました。
割れが発生するようなら水に浸ける前にタミヤつや出しニスなどのクリア塗料を塗っておきましょう。
https://www.tamiya.com/japan/products/76616/index.html

・のり
古いデカールののりは黄変していてデカールの黄ばみの一因になってるようです。
また、台紙に強固に食いついていたせいか紙の繊維を巻き込んでもいました。
水に浸けて台紙から剥れたら裏返して筆でのりを洗い流しましょう。
もちろんそのままでは貼り付かないのでキットに貼る時にはマークセッターの塗布を忘れずに。
https://www.tamiya.com/japan/products/87102/index.html

・硬化
割れの原因でもあると思いますが、クリア層が硬化しています。
硬化は曲面への追従性が悪くなったりシルバリングの原因になったりします。
今回局面は少なかったのですが凹凸あるリアパネルへの貼り付けは苦戦しました。
あとシルバリングは大小問わず発生しましたし、クリアを吹いた後の気泡も大量に発生しました。
デカールのクリア層は
軟化剤で柔らかくなる
ラッカー溶剤で溶ける
熱で柔らかくなる
という特徴があるので貼る前に軟化剤をデカールの貼り付け面側に塗って、ボディ側に裏面が少し柔らかくなる事を期待して貼り付け。
貼った後は熱い蒸しタオルやドライヤーで温め、どうしても硬くて付いてこない所は上からラッカーシンナーを少し含ませた筆で撫でたりして馴染ませてます。

・シルバリング
上記の様にシルバリングが多発…というか基本全てのデカールがシルバリングします。
対策として
対策1.台紙の状態でデザインナイフで刺していくつか小さな穴をあけておく。
対策2.貼った後熱いお湯に浸した綿棒で根気強く表面を転がして空気を抜く。
対策3.どうしても消えないクリア部のシルバリングは上からボディ色でリタッチ。
ほとんどのシルバリングは対策1と対策2で処置できましたが、のりの除去がちゃんと出来ていなかったデカールとかはシルバリングが消えてくれなかったので対策3を施してます。
以上、今回のデカール貼りについての覚え書きでした。